国蝶オオムラサキの舞う⾥⼭づくり
オオムラサキとは
国蝶(1957年・日本昆虫学会)
準絶滅危惧種
日本全土(沖縄を除く)
一年一世代(丹波地域で通常)
タテハチョウ科最大種
オオムラサキの⼀⽣
オオムラサキの⽣態
分布
国内:北海道 本州 四国 九州
国外:台湾 中国 ベトナム 朝鮮半島
特徴
南に行くほど、大型化、翅裏が黄色から白くなる
メスが大きく120mmになる 翅はこげ茶色
オスの翅は、青むらさき色が鮮やかで美しい
すんでいるところ
食べるもの
ビデオで見るオオムラサキ
丹波の森公苑のオオムラサキ
4月
越冬幼虫がエノキに登る
枝で、葉が広がるのを待つ
5月
幼虫はエノキの葉を食べて育つ
5・6齢になると一日中食べる
6月
サナギは葉の色や葉脈とけ込む
サナギに触ると防御のため大きく震える
6月 羽化
羽化は数分、飛翔までは数時間かかる
成虫の寿命は30日前後
7月 交尾
触覚で相手を確認
交尾に数時間かけないと受精しない
8月 産卵
エノキの葉に約1mmの卵を産む
300個~500個ほど産卵する
8月 孵化
孵化まで約1週間
1齢幼虫は頭に角がない
9月
幼虫は葉と同じ緑色
3齢幼虫は角がとがり、4齢幼虫は丸い
10月
葉の色の変化に応じ幼虫の色も変わる
成長や体色の変化には個体差がある
11月
冬支度を始める。4齢幼虫で越冬する
4齢幼虫がエノキの幹を降りる
12月~2月
糸を出して枯れ葉にくっついている
寒さには結構強い
3月
越冬幼虫はエノキの葉が広がるまで断食状態
暖かくなると幼虫が動き出しエノキを登る
兵庫丹波オオムラサキの会
設立の経緯
丹波の森公苑は1996年(平成8年)に開苑しました。河合雅雄名誉公苑長の提唱により、オオムラサキの食樹であるエノキ170本、クヌギ500本が植栽され、2007年から丹波産オオムラサキの飼育を開始しました。
来苑者が常時観察できるケージを設置し、年間を通して観察が可能となりました。
このようななか、オオムラサキを丹波地域の里山に復活させようと有志を募り、2012年2月、「兵庫丹波オオムラサキの会」が発足しました。
主な活動
- オオムラサキ生息調査活動
- オオムラサキ飼育・繁殖活動
- オオムラサキ啓発活動(学校への出前授業、研修会・講座の開催)
※27年度は22の学校で学習や飼育支援を実施 - 公的施設、企業等への飼育支援や協力
※28年よりオーストリアのウィーン・シェーンブルン動物園でのオオムラサキ飼育支援 - 会員の研修
名誉会長:河合雅雄
会長:足立隆昭
会員数:108名(30年10月)
会員募集について
年会費:一般 1,000円 大学生:500円 高校生以下無料
ご連絡先:事務局 0795-72-5169 角谷慶治(丹波の森公苑 森づくり課)
« 問い合わせ先 »
(公財)兵庫丹波の森協会 丹波の森公苑
兵庫丹波オオムラサキの会
〒669-3309 兵庫県丹波市柏原町柏原5600
TEL : 0795-72-5169