春夏秋冬、四季折々の丹波の森公苑の様子をご紹介しています。各画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
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植物(夏)
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植物(秋)
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植物(冬)
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危険な生き物
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昆虫
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鳥類
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水辺の生き物
ゲンノショウコ
漢字で「現の証拠」と書くように胃腸病の薬草として有名。センブリ、ドクダミなどと3大民間薬。夏から秋にかけて、ピンク(白花もある)の小さな花をつける。
ヒツジグサ
スイレンの仲間で夏から秋にかけて白い花が咲く。名前は未の刻(ひつじの刻:午後2時ごろ)に咲くからと言われるが、花は朝から夕方まで咲く。森公苑では三原池で見られる。
アキノキリンソウ
日当たりのよい山地に見られる。かつては秋を代表する野草だったが、近年はやや少なくなっている。帰化植物のセイタカアワダチソウなキク科の同じ仲間である。
サルトリイバラ(実)
つる性でノバラようなとげがあり、猿捕茨と名がついた。秋に赤い実ができる。関西ではサンキライとも呼ばれ、葉が柏餅の代用になる。薬草としても利用される。
ガマズミ(実)
5~6月ごろに白い花が咲くが、秋の赤い実もよく目立ち鳥が好んで食べる。この実で作る果実酒は、色、味、効能いずれもすばらしく果実酒の女王ともいわれる。
ノジギク
兵庫県の県花である。森公苑では事務所玄関に植栽したものが見られる。野生の野菊で海岸近くでよく見られる。丹波地域ではよく似たリュウノウギクがある。
ノブドウ
秋に紫、ピンク、水色などカラフルでブドウのような実がなる。同じく野生種のヤマブドウと違い食べてもおいしくない。
アケボノソウ
山地のやや湿った木陰に育つ。同じ仲間である薬草のセンブリによく似ているが、花びらに美しい斑点の模様がある。名の曙草は、その様子を夜明けの星空に見立ててついた。
アケビ
つる性の植物で果実は熟すと割れ、果肉はとても甘いが黒い種子が多く、鳥や動物が好む。本種の葉は5枚だが、3枚葉のミツバアケビもある。春に咲く花はかわいい。漢方として利用される。
コムラサキ
花よりも、秋に小さな紫の実が集まった姿が美しく庭木にもされる。ムラサキシキブによく似るが、コムラサキの方が木がやや小さく、実が多い。
ツリフネソウ
8月ごろから紅紫色の花が咲く(ぶら下がる)。その花の姿から釣舟草の名がついた。大型のハナバチ類がよく訪れる。秋にできる種子は少しの刺激ではじけて飛び散る。
アキノタムラソウ
山裾の林内によく見られる。シソに似た青紫の花が咲く。アキノ(秋の)と名前が付くが、花期は7月から11月と長い。
ヤブラン
ランと名がつくがランの仲間ではない。林内の下草としてよく見られる。晩夏から秋にかけ薄紫の小さな花が花茎にそって咲く。漢方としても利用される。
ツルニンジン
つる性植物で山裾の林下に見られ別名ジイソブ(爺さんのそばかす)。根が太く高麗人参にも似るようで、韓国では山菜としてよく利用される。高麗ニンジンの代用薬草。
マンリョウ(万両)
正月の縁起木の一つで、1mまでの常緑樹で庭木にもよくされる。鳥が冬季の赤い実を好み、ナンテン同様にいろんなところに種子散布するのでよく増える。
ヤブコウジ(十両)
10cm程度の常緑樹。正月の寄せ植えなどに縁起木の十両の名で植えられる。晩秋から冬季に小さな赤い実をつける。かつては古典園芸植物として人気があった。
マユミ(実)
初夏に咲く白い花よりも、秋の紅葉や晩秋から初冬につける実の方が有名である。材質はち密で弓(真弓)の材料になったことから名がついた。庭木としてよく植えられる。
ウラジロ
お正月の飾りに使われることで、シダ植物のなかで最も名の知れた種である。森公苑では所々で群落をつくっている。名の通り、葉の裏が白く他のシダと容易に見分けられる。
フユノハナワラビ
冬緑性シダ植物で、日当たりのよい草の少ない草地に育つ。秋から冬にかけて成長する胞子葉が花のように見え、その姿が好まれ園芸店でもよく見られる。夏に地上部は枯れる
サザンカ
ツバキ科の常緑樹。冬の季語で、花の少ない晩秋から冬にかけ咲く花は美しく目立ち、庭にもよく植えられる。花はツバキに似るが、花びらが一枚一枚散る。園芸種が多い。
マムシ
誰もが知っている毒ヘビ。咬まれても近年では適切な治療をすれば多くは完治する。アオダイショウやシマヘビの幼蛇はマムシの模様によく似ている。胎生のヘビである。
オオスズメバチ
国内最大で最強の毒を持ったハチ。ミツバチの天敵であり人も刺されると生命にかかわることもある。毒針は産卵管が由来なので刺すのはメスでオスは刺さない。
ツクツクボウシ
「ツクツクオーシ」と鳴くことから名がついた。7月から9月まで鳴き声が聞ける。翅が透明のセミで、警戒心が強く捕獲は難しい。セミもオスのみが鳴く。森公苑にはセミの仲間が多い。
キリギリス
近年キリギリスは細かく分類され、丹波の種はニシキリギリス。雑食性で共食いもする。前翅をこすり合わせて「チョン・ギーッ」と鳴くのはオス。
シオカラトンボ
なじみのあるトンボで4月ごろから秋まで見られる。オスの体色が塩をふいたようなところから名がついた。メスは黄色っぽく、ムギワラトンボと呼ばれる。トンボは幼虫(ヤゴ)も成虫も肉食である。
ナナフシモドキ
いわゆるナナフシである。翅が退化し飛ぶことはない、細長い独特の姿は、枝や葉に擬態している。この種はオスが極めて少なく全国でまだ十数例しか見つかっていない。
アサギマダラ
渡りをするチョウとして有名。春に北上、秋に南下する。5~6cmの小さなチョウが沖縄や台湾、香港まで飛ぶエネルギーに驚かされる。森公苑では秋のフジバカマに吸蜜する姿が見られる。
ツマグロヒョウモン
オレンジ色の翅がよく目立ち、先端が黒ければメス。食草はスミレで、パンジーにグロテスクなとげとげの幼虫がついているが毒はない。森公苑ではよく見かけるチョウである。
テングチョウ
名は翅を閉じた姿が天狗の鼻のように見えるから。食草はオオムラサキやゴマダラチョウと同じエノキ。成虫で越冬し早春に活動する。また、秋にも再び見られる。時に大発生する。
ホトトギス
カッコウに姿や習性がよく似ている。夏鳥で、ウグイスの巣に卵を産み育ててもらう(托卵)。「トウキョウートッキョキョカキョク」「テッペンカケタカ」などの鳴き声が知られれる。
ヤマガラ
大きさはスズメぐらいで、コゲラが開けた穴を巣にすることがよくある。人によくなれ、昔からペットとしてよく飼われた。器用で賢く芸をよく覚える。
カルガモ
体長50~60cmほどの渡りをしないカモ。雌雄同色で、くちばしが黄色く「グエーグエッグェと鳴く」。森公苑の三原池ではカルガモなど数種の水鳥が見られる。
メジロ
梅の花の蜜を吸い来るのはこの鳥。体色はいわゆるウグイス色で、ウグイスとよく間違われる。名の通り目のふちが白い。押し合うように密接して留まる様から、「目白押し」の語源となる。
ウグイス
「ホーホケキョ」の鳴き声を聞いても、姿はなかなか見せない。春先の鳴き声は下手で、練習を重ね上手になる。梅に鶯というが、ウグイスでなくメジロである。体色も茶色っぽい地味な色である。
カワセミ
大変美しい鳥で「渓流の宝石」と呼ばれるが、普通の河川でもよく見られる。土手に巣をつくり、水中にもぐり魚や水生昆虫を餌とする。スズメよりやや大きい。
コゲラ
日本でいちばん小さいキツツキで、大きさはスズメほど。ギーギーと鳴く。森公苑では弱った木に丸い穴が開いているのはこの鳥の仕業である。
サワガニ
一生を淡水で過ごす国内唯一のカニ。きれいな水に生息し、冬は冬眠する。オスのはさみは片方が大きい(右が多い)。初夏に生まれる子どもは、海のカニと違い親と同じ姿で生まれる。
シュレーゲルアオガエル
モリアオガエルと酷似するが、田植え時に泡状の卵塊を畔や土手に産む。目のふちや耳にかけての模様で見分けられる。名はオランダの動物学者ヘルマン・シュレーゲルにちなむ。
モリアオガエル
アオガエルの仲間で、アマガエルよりずいぶん大きいので見分けられるが、シュレーゲルアオガエルとはよく似ている。梅雨のころ、池など水面上の木の枝に泡状の卵塊を産む。
メダカ
誰もが知っている淡水魚だが、2003年に環境省の絶滅危惧種に指定された。丹波地域においても生息場所が少なくなってきている。ヒメダカなど品種改良されたメダカが流通している。
オイカワ
コイ科の身近な魚で、繁殖期のオスはピンクや水色の婚姻色が鮮やかで美しい。森公苑の河川で繁殖が確認されており、稚魚も多い。ハヤやハエなどの地方名で呼ばれる。