春夏秋冬、四季折々の丹波の森公苑の様子をご紹介しています。各画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
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植物(春)
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植物(夏)
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植物(秋)
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植物(冬)
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危険な生き物
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昆虫
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鳥類
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水辺の生き物
セイヨウタンポポ
名の通りヨーロッパ原産の帰化植物で環境省指定要注意外来生物。日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。在来のタンポポより繁殖力が強く一年中花が咲く。
ヒオウギ
アヤメ科の植物で、8月ごろに放射状のオレンジ色の花が咲く。花が美しく庭などにも植えられ、園芸種も多い。一日花である。
クズ
秋の七草でマメ科のつる性植物。花は8月から9月に咲き、根からくず粉、漢方の葛根が採れる。アメリカでは日本から持ち込まれたクズが大繁殖し、侵略的外来種に指定されている。
ゲンノショウコ
漢字で「現の証拠」と書くように胃腸病の薬草として有名。センブリ、ドクダミなどと3大民間薬。夏から秋にかけて、ピンク(白花もある)の小さな花をつける。
コオニユリ
オニユリによく似ているが一回り小さく、コオニユリは”むかご”(葉の腋につく黒い実のようなもの)をつくらない。地中のゆり根は食用となる。
ノアザミ
森公苑では初夏から夏にかけてよく見られる。ハナムグリやチョウの仲間がピンクの花を訪れる。山菜や漢方としても利用される。アザミの仲間は多く100種類ほどある。
サギソウ
植栽である。湿地に育つ植物で、名前は、夏に咲く花がシラサギの飛ぶ姿に似ているからと言われる。丹波地域では自生地の保存活動がされている。
ヒツジグサ
スイレンの仲間で夏から秋にかけて白い花が咲く。名前は未の刻(ひつじの刻:午後2時ごろ)に咲くからと言われるが、花は朝から夕方まで咲く。森公苑では三原池で見られる。
アキノキリンソウ
日当たりのよい山地に見られる。かつては秋を代表する野草だったが、近年はやや少なくなっている。帰化植物のセイタカアワダチソウなキク科の同じ仲間である。
ヤマハギ
秋の七草で日当たりのよい山地によく見られる。ピンクのかわいい花は7月ごろから秋にかけて咲く。マメ科で晩秋には小さいエンドウのようなさやをいっぱいつける。草ではなく木である。
ヤマジノホトトギス
8月から9月にかけ山裾の林下で見られる。花の趣が好まれ茶花に利用される。近縁種にホトトギスやヤマホトトギスがある。
タカサゴユリ
テッポウユリに似るが、台湾原産の帰化植物。多くのユリは実から開花まで数年かかるが、タカサゴユリは1年目に花をつける。高速道路沿いでよく見かけるのは本種。
ツリフネソウ
8月ごろから紅紫色の花が咲く(ぶら下がる)。その花の姿から釣舟草の名がついた。大型のハナバチ類がよく訪れる。秋にできる種子は少しの刺激ではじけて飛び散る。
アキノタムラソウ
山裾の林内によく見られる。シソに似た青紫の花が咲く。アキノ(秋の)と名前が付くが、花期は7月から11月と長い。
ヤブラン
ランと名がつくがランの仲間ではない。林内の下草としてよく見られる。晩夏から秋にかけ薄紫の小さな花が花茎にそって咲く。漢方としても利用される。
ツルニンジン
つる性植物で山裾の林下に見られ別名ジイソブ(爺さんのそばかす)。根が太く高麗人参にも似るようで、韓国では山菜としてよく利用される。高麗ニンジンの代用薬草。
ウラジロ
お正月の飾りに使われることで、シダ植物のなかで最も名の知れた種である。森公苑では所々で群落をつくっている。名の通り、葉の裏が白く他のシダと容易に見分けられる。
マムシ
誰もが知っている毒ヘビ。咬まれても近年では適切な治療をすれば多くは完治する。アオダイショウやシマヘビの幼蛇はマムシの模様によく似ている。胎生のヘビである。
オオスズメバチ
国内最大で最強の毒を持ったハチ。ミツバチの天敵であり人も刺されると生命にかかわることもある。毒針は産卵管が由来なので刺すのはメスでオスは刺さない。
ツクツクボウシ
「ツクツクオーシ」と鳴くことから名がついた。7月から9月まで鳴き声が聞ける。翅が透明のセミで、警戒心が強く捕獲は難しい。セミもオスのみが鳴く。森公苑にはセミの仲間が多い。
キリギリス
近年キリギリスは細かく分類され、丹波の種はニシキリギリス。雑食性で共食いもする。前翅をこすり合わせて「チョン・ギーッ」と鳴くのはオス。
シオカラトンボ
なじみのあるトンボで4月ごろから秋まで見られる。オスの体色が塩をふいたようなところから名がついた。メスは黄色っぽく、ムギワラトンボと呼ばれる。トンボは幼虫(ヤゴ)も成虫も肉食である。
ナナフシモドキ
いわゆるナナフシである。翅が退化し飛ぶことはない、細長い独特の姿は、枝や葉に擬態している。この種はオスが極めて少なく全国でまだ十数例しか見つかっていない。
タマムシ
美しい金属光沢の昆虫で、法隆寺の国宝「玉虫厨子」は本種の翅で飾られている。エノキやケヤキの葉を食べ、日中に活動する。果樹園では害虫である。
コクワガタ
森公苑にはミヤマクワガタやノコギリクワガタも生息するが、本種がよく見られる。越冬する個体も多く、稀に2年越冬するものもいる。クワガタの中では中型種である。
カブトムシ
誰もが知っている夏の昆虫で、子どもに人気がある。幼虫で越冬するが、幼虫の時期に餌(朽ち木、落葉、腐葉土)が少ないと、小さな成虫になる。
アサギマダラ
渡りをするチョウとして有名。春に北上、秋に南下する。5~6cmの小さなチョウが沖縄や台湾、香港まで飛ぶエネルギーに驚かされる。森公苑では秋のフジバカマに吸蜜する姿が見られる。
ツマグロヒョウモン
オレンジ色の翅がよく目立ち、先端が黒ければメス。食草はスミレで、パンジーにグロテスクなとげとげの幼虫がついているが毒はない。森公苑ではよく見かけるチョウである。
アオスジアゲハ
翅の中央にパステル調の薄い青色模様が美しくよく目立つ。幼虫の食草がクスノキなので、都市部の公園でもよく見かける。飛翔能力が高く活動的なチョウである。
ゴマダラチョウ
オオムラサキと同じような環境に育つ。成虫は樹液、幼虫の食草はエノキ。幼虫やサナギの姿もそっくりで、冬季にエノキの枯葉で越冬するのも同じ。成虫は5月ごろに見られる。
ホトトギス
カッコウに姿や習性がよく似ている。夏鳥で、ウグイスの巣に卵を産み育ててもらう(托卵)。「トウキョウートッキョキョカキョク」「テッペンカケタカ」などの鳴き声が知られれる。
ヤマガラ
大きさはスズメぐらいで、コゲラが開けた穴を巣にすることがよくある。人によくなれ、昔からペットとしてよく飼われた。器用で賢く芸をよく覚える。
カルガモ
体長50~60cmほどの渡りをしないカモ。雌雄同色で、くちばしが黄色く「グエーグエッグェと鳴く」。森公苑の三原池ではカルガモなど数種の水鳥が見られる。
メジロ
梅の花の蜜を吸い来るのはこの鳥。体色はいわゆるウグイス色で、ウグイスとよく間違われる。名の通り目のふちが白い。押し合うように密接して留まる様から、「目白押し」の語源となる。
ウグイス
「ホーホケキョ」の鳴き声を聞いても、姿はなかなか見せない。春先の鳴き声は下手で、練習を重ね上手になる。梅に鶯というが、ウグイスでなくメジロである。体色も茶色っぽい地味な色である。
カワセミ
大変美しい鳥で「渓流の宝石」と呼ばれるが、普通の河川でもよく見られる。土手に巣をつくり、水中にもぐり魚や水生昆虫を餌とする。スズメよりやや大きい。
コゲラ
日本でいちばん小さいキツツキで、大きさはスズメほど。ギーギーと鳴く。森公苑では弱った木に丸い穴が開いているのはこの鳥の仕業である。
サワガニ
一生を淡水で過ごす国内唯一のカニ。きれいな水に生息し、冬は冬眠する。オスのはさみは片方が大きい(右が多い)。初夏に生まれる子どもは、海のカニと違い親と同じ姿で生まれる。
シュレーゲルアオガエル
モリアオガエルと酷似するが、田植え時に泡状の卵塊を畔や土手に産む。目のふちや耳にかけての模様で見分けられる。名はオランダの動物学者ヘルマン・シュレーゲルにちなむ。
モリアオガエル
アオガエルの仲間で、アマガエルよりずいぶん大きいので見分けられるが、シュレーゲルアオガエルとはよく似ている。梅雨のころ、池など水面上の木の枝に泡状の卵塊を産む。
メダカ
誰もが知っている淡水魚だが、2003年に環境省の絶滅危惧種に指定された。丹波地域においても生息場所が少なくなってきている。ヒメダカなど品種改良されたメダカが流通している。
オイカワ
コイ科の身近な魚で、繁殖期のオスはピンクや水色の婚姻色が鮮やかで美しい。森公苑の河川で繁殖が確認されており、稚魚も多い。ハヤやハエなどの地方名で呼ばれる。