春夏秋冬、四季折々の丹波の森公苑の様子をご紹介しています。各画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
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植物(春)
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植物(夏)
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植物(冬)
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危険な生き物
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昆虫
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鳥類
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水辺の生き物
ヤマブキ
花色は山吹色といわれるように黄金色。花は一重から八重までいろいろあり、古歌にあるように、八重のものは実をつけないが、一重のものは立派に実をつける。
ウワズミザクラ
一般のサクラとは全く違った白いブラシのような花が咲く。秋に熟す実は結構おいしく果実酒にも向く。動物や鳥が好んで食べる。
エビネ
ジエビネ(地エビネ)ともいわれ、ランの仲間で人気があり盗掘により激減。森公苑でも、今ではほとんど見られなくなり保護が必要。名は地中の根茎がエビに似ているから。
ヤマツツジ
赤色のツツジで、丹波や但馬の一部では、花まつり(灌仏会)に、長い竹の先に赤花(ヤマツツジ)をしばり付け、庭などに掲げる風習があった。
モチツツジ
がく(花びらの付根部分)などに粘り気があり、「もちつつじ」といわれる。この粘り気は昆虫の食害から身を守るためといわれる。花はツツジの中では大輪である。
カンサイタンポポ
森公苑では両方のタンポポが混在してみられる。花の下の総苞片という部分が反り返っているのがセイヨウタンポポ。タンポポは食用になり、根からタンポポコーヒーが作られる。
セイヨウタンポポ
名の通りヨーロッパ原産の帰化植物で環境省指定要注意外来生物。日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。在来のタンポポより繁殖力が強く一年中花が咲く。
キケマン
ムラサキケマンより早く咲く。花は鮮やかな黄色でよく目立つ。本種も薬草でもあるが有毒植物でもある。よく似たものにミヤマキケマンがある。
ムラサキケマン
日の当たらないやや湿った山すそなどに見られる。一見レンゲによく似ている。茎を切ると悪臭がする。薬草でもあるが有毒植物でもある。
ミズバショウ
植栽である。尾瀬が有名だが、養父市に日本西南限の自生地がある。白い花のように見えるものが仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれ、葉が変形したものである。
スミレ
本種は漢字で「菫」と書き、山菜としても利用する。スミレの仲間は種類が多く、それだけで図鑑にできるほどである。また、スミレ科にはパンジーなど毒のあるものもある。
キランソウ
別名ジゴクノカマノフタ(地獄の窯の蓋)ともいわれるが、筋骨草(きんこつそう)とよばれる生薬であり、仲春を表す季語にもなっている。
ムラサキサギゴケ
日当たりのよい草地やあぜ道に集まって咲く。名は花がサギに似ているから。苔とあるが苔の仲間ではない。
フデリンドウ
花は晴れた日に開き、曇りや雨天には花を閉じ、その姿が筆に似ている。同じ仲間にハルリンドウがある。秋にはリンドウ、ツルリンドウが咲く。
ノアザミ
森公苑では初夏から夏にかけてよく見られる。ハナムグリやチョウの仲間がピンクの花を訪れる。山菜や漢方としても利用される。アザミの仲間は多く100種類ほどある。
オドリコソウ
初夏に白からピンクの花が咲く。名前は、花の様子が笠をかぶった踊り子に似ているから付いたといわれる。田や畑、草原でよく見るヒメオドリコソウは帰化植物である。
キンラン
ラン科の植物で、初夏に小さなチューリップのつぼみような黄色い花が咲く。環境省絶滅危惧種であり、栽培が極めて難しい野草である。
ムロウテンナンショウ
山裾の日陰に育つ。サトイモ科の有毒植物でマムシグサに酷似している。森公苑にもよく見られるがシカも食べないようである。
タニウツギ
梅雨のころ、日当たりの良い山裾などにピンクの花が咲きよく目立つ。田植えのころに咲き、田植え花とも呼ばれる。同じ時期に咲くウツギ(卯の花)とは別の種である。
ガマズミ
5~6月に白い花が咲き、秋には小さな赤い実ができる。晩秋の実は甘酸っぱく食用となり、果実酒としても有名である。森公苑にはよく似たコバノガマズミもよく見られる。
タイサンボク
北米原産の常緑樹。20m以上にもなる高木で公園などによく植えられている。初夏にホオノキに似た白く大きな花が咲く。
ササユリ
日本を代表するユリ。6月頃に淡いピンクの花を咲かせる。種子は風によって広がり花が咲くまで7年程度を要する。森公苑のササユリの丘に見られる。丹波篠山市の市花。
ウラジロ
お正月の飾りに使われることで、シダ植物のなかで最も名の知れた種である。森公苑では所々で群落をつくっている。名の通り、葉の裏が白く他のシダと容易に見分けられる。
マムシ
誰もが知っている毒ヘビ。咬まれても近年では適切な治療をすれば多くは完治する。アオダイショウやシマヘビの幼蛇はマムシの模様によく似ている。胎生のヘビである。
オオスズメバチ
国内最大で最強の毒を持ったハチ。ミツバチの天敵であり人も刺されると生命にかかわることもある。毒針は産卵管が由来なので刺すのはメスでオスは刺さない。
シオカラトンボ
なじみのあるトンボで4月ごろから秋まで見られる。オスの体色が塩をふいたようなところから名がついた。メスは黄色っぽく、ムギワラトンボと呼ばれる。トンボは幼虫(ヤゴ)も成虫も肉食である。
コクワガタ
森公苑にはミヤマクワガタやノコギリクワガタも生息するが、本種がよく見られる。越冬する個体も多く、稀に2年越冬するものもいる。クワガタの中では中型種である。
アサギマダラ
渡りをするチョウとして有名。春に北上、秋に南下する。5~6cmの小さなチョウが沖縄や台湾、香港まで飛ぶエネルギーに驚かされる。森公苑では秋のフジバカマに吸蜜する姿が見られる。
ツマグロヒョウモン
オレンジ色の翅がよく目立ち、先端が黒ければメス。食草はスミレで、パンジーにグロテスクなとげとげの幼虫がついているが毒はない。森公苑ではよく見かけるチョウである。
アオスジアゲハ
翅の中央にパステル調の薄い青色模様が美しくよく目立つ。幼虫の食草がクスノキなので、都市部の公園でもよく見かける。飛翔能力が高く活動的なチョウである。
テングチョウ
名は翅を閉じた姿が天狗の鼻のように見えるから。食草はオオムラサキやゴマダラチョウと同じエノキ。成虫で越冬し早春に活動する。また、秋にも再び見られる。時に大発生する。
ゴマダラチョウ
オオムラサキと同じような環境に育つ。成虫は樹液、幼虫の食草はエノキ。幼虫やサナギの姿もそっくりで、冬季にエノキの枯葉で越冬するのも同じ。成虫は5月ごろに見られる。
ホトトギス
カッコウに姿や習性がよく似ている。夏鳥で、ウグイスの巣に卵を産み育ててもらう(托卵)。「トウキョウートッキョキョカキョク」「テッペンカケタカ」などの鳴き声が知られれる。
ヤマガラ
大きさはスズメぐらいで、コゲラが開けた穴を巣にすることがよくある。人によくなれ、昔からペットとしてよく飼われた。器用で賢く芸をよく覚える。
カルガモ
体長50~60cmほどの渡りをしないカモ。雌雄同色で、くちばしが黄色く「グエーグエッグェと鳴く」。森公苑の三原池ではカルガモなど数種の水鳥が見られる。
メジロ
梅の花の蜜を吸い来るのはこの鳥。体色はいわゆるウグイス色で、ウグイスとよく間違われる。名の通り目のふちが白い。押し合うように密接して留まる様から、「目白押し」の語源となる。
ウグイス
「ホーホケキョ」の鳴き声を聞いても、姿はなかなか見せない。春先の鳴き声は下手で、練習を重ね上手になる。梅に鶯というが、ウグイスでなくメジロである。体色も茶色っぽい地味な色である。
カワセミ
大変美しい鳥で「渓流の宝石」と呼ばれるが、普通の河川でもよく見られる。土手に巣をつくり、水中にもぐり魚や水生昆虫を餌とする。スズメよりやや大きい。
コゲラ
日本でいちばん小さいキツツキで、大きさはスズメほど。ギーギーと鳴く。森公苑では弱った木に丸い穴が開いているのはこの鳥の仕業である。
サワガニ
一生を淡水で過ごす国内唯一のカニ。きれいな水に生息し、冬は冬眠する。オスのはさみは片方が大きい(右が多い)。初夏に生まれる子どもは、海のカニと違い親と同じ姿で生まれる。
シュレーゲルアオガエル
モリアオガエルと酷似するが、田植え時に泡状の卵塊を畔や土手に産む。目のふちや耳にかけての模様で見分けられる。名はオランダの動物学者ヘルマン・シュレーゲルにちなむ。
モリアオガエル
アオガエルの仲間で、アマガエルよりずいぶん大きいので見分けられるが、シュレーゲルアオガエルとはよく似ている。梅雨のころ、池など水面上の木の枝に泡状の卵塊を産む。
メダカ
誰もが知っている淡水魚だが、2003年に環境省の絶滅危惧種に指定された。丹波地域においても生息場所が少なくなってきている。ヒメダカなど品種改良されたメダカが流通している。
オイカワ
コイ科の身近な魚で、繁殖期のオスはピンクや水色の婚姻色が鮮やかで美しい。森公苑の河川で繁殖が確認されており、稚魚も多い。ハヤやハエなどの地方名で呼ばれる。