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2021.05.20

河合雅雄名誉公苑長のご逝去を悼み 心からご冥福をお祈りいたします

丹波の森公苑 国蝶オオムラサキ放蝶会にて

 世界的に知られる霊長類学者で丹波の森公苑名誉公苑長の河合雅雄先生が、令和3年5月14日逝去されました。
 丹波篠山市在住の先生は、平成8年4月の丹波の森公苑開苑にあたり、初代公苑長に就任され、その後、平成15年11月に財団法人丹波の森協会(現公益財団法人兵庫丹波の森協会)副理事長も兼ねられ、平成17年6月に退任されるまでの9年余りの間、人と自然と文化が調和した地域を「丹波の森」と呼び大切に守り育てていこうとする丹波地域の人々の思いを大切に、様々な取り組みを進められ、丹波の森公苑の礎を築かれました。
 退任後は、名誉公苑長として、ふるさと丹波の地域づくりの活動を温かく見守り続けてこられました。
 先生は、丹波地域の美しい自然を愛され、丹波篠山で少年時代を過ごされた経験と、霊長類学の権威としての業績は、そのまま丹波の森公苑の活動の原動力となりました。
 国蝶オオムラサキの保護増殖のためには、その餌となるエノキが不可欠と指摘されて、公苑内には多くのエノキが植樹されました。また小学生を対象にした丹波縄文の森塾は、少年時代の想いを今の子どもたちに伝えたいとの先生の強い願いで始められたものです。
 ふるさと丹波への愛情は、児童文学者としての道にもつながり、自伝的小説「少年動物誌」は「森の学校」という映画にもなりました。里山の大切さを訴え続けられた先生は、丹波の森公苑だけでなく、丹波の地域づくりやひとづくりに力を注がれました。

 私たちは、先生のご遺志をしっかりと受け継ぎ、より豊かな丹波の森づくり、ひとづくりにいっそう励む所存です。

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